お酒との上手な付き合い方お酒との上手な付き合い方

もし二日酔いになってしまったら…

二日酔いの特効薬は?

二日酔いの症状…頭痛、悪心、嘔吐感、喉の渇き、食欲不振、脱力感、腹痛、下痢、発汗、過呼吸、心悸亢進、手足のむくみ、顔色の異常…
でも二日酔いの特効薬はありません。ただただ、じっと我慢して体調の回復を待つだけです。
酒豪としても鳴らした文豪・開高健氏も著書の中で「忍の一字あるのみ」といっています。

まず水分を補給、さらに糖分

二日酔いの身体は脱水症状を起こしています。まずは水分をたくさん摂って下さい。
脱水症状によって不足している水分を補給してあげること。さらには尿をたくさん出してアルコールやその分解産物を追い出してしまうことです。但し、冷たい水のガブ飲みは要注意。胃腸を刺激して下痢を誘発してしまうことがあります。
また、二日酔いの時には低血糖の症状も併発していますから糖分を積極的に摂ることも必要です。糖分の中では果糖がよいとされていますし、ビタミンCも副腎の機能回復に効果がありますので、果物やジュースはおすすめです。中でも柿は昔から二日酔いに良いと云われています。

運動や入浴はアルコールが抜けてから

二日酔いの不快感をとるために「ジョギングなどの運動をして、そのあと一風呂浴びてさっぱりする」というと、いかにも効きそうですし気持ちよさそうですが、一般的にはおすすめできません。
二日酔いの状態では体内にアセトアルデヒドがかなり残っており、依然自律神経は緊張状態にあり、血圧も普段より高めになっています。このような状態で運動や入浴をすることは心臓への負担が大きいため特に心臓の弱い方は避けられた方がいいでしょう。もちろんアルコールが抜けてしまったら、汗を出すことは体調回復に効果的です。

厳禁、迎え酒

毒をもって毒を制す。これが二日酔いの迎え酒のすべてです。二日酔いの状態では、アルコールが分解されてできるアセトアルデヒドによって自律神経が刺激され、頭痛、吐き気、動悸などの不快な症状があります。そこへまた迎え酒としてアルコールを注入すると、大脳がまた心地よく麻酔され不快な症状やだるさなどを感じなくなるのです。でもこれは単に二日酔いの症状をお酒の酔いで麻痺させているだけなのです。迎え酒で二日酔いをごまかすのは最悪のパターン。アルコール依存症へのスタートラインといっても言い過ぎではありません。

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