キウイフルーツ
マタタビ科マタタビ属
英語名:kiwi fruit, Chinese gooseberry
仏語名:kiwi
日本ではキウイフルーツの歴史は決して古くはありませんが、30年程前から急速に 普及し、今では日本人の食生活に欠かせない果物のひとつになっています。生食か ら加工食品まで、その用途も本当に広汎。甘く酸っぱく、トロピカルな雰囲気があって、なぜか親しみやすい。そんなキウイの魅力に迫ってみましょう。
キウイフルーツの由来と特徴
キウイフルーツは雌雄異株落葉の蔓(つる)性大本植物で、英語名Chinese gooseberry が示すように、中国に源を発しています。原産地は中国中南部ですが、ニュージー ランドで栽培や品種改良が大きく進んだため、ニュージーランドの名産品として世界に広く知られるようになりました。日本では1970年代から栽培が始められ、現在、和歌山・愛媛・福岡の各県で多く生産されていますが、比較的温暖な中部以西 であれば栽培は容易です。日本に古くから原生しているサルナシやマタタビは、キウイの近縁種になります。
やや緑を帯びた褐色の果皮の表面には短い毛が生えていて、その姿がニュージーラ ンドの国鳥キウイに似ていることから、この名前がついています。果肉は美しく爽 やかなエメラルドグリーン。その中に黒くて非常に小さい種子がたくさん詰まっています。味は甘みにやや酸味が加わった美味。5月下旬ぐらいから白い花をつけ、 10月から11月ぐらいに実が熟しますが、現在は1年中いつでも店頭に並んでいま す。
スプーンですくったり、皮をむいて輪切りにしたりして、そのまま食べますが、加工食品としての用途も非常に広く、ケーキやお菓子の他、ジャムやジュース、ワイ ンなどにも使われます。
キウイの効能
食物繊維が豊富で、ビタミンCを非常に多く含み、ポリフェノール、ペクチン、カリウム、カルシウムや鉄分などのミネラル分も豊富なことから、整腸、風邪の予防 、疲労回復、血糖値降下から美肌効果などまで、広い効能があるといわれています。
新しい品種
ゴールデンキウイ
最近ニュージーランドから新しく入ってきた品種です。形は普通のキウイよりやや紡錘型。表面の毛は少なくツルツルしています。果実はかなり黄味が強く(ゴールデンといわれる由縁)、甘みが強く酸味が少ないのが大きな特徴です。ビタミンCも普通のキウイの約1.5倍といわれ、今後日本でもますます人気が高くなりそうな品種です。