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柿(カキ)

カキノキ科カキノキ属
英語名:persimmon
仏語名:plaquemine
柿は日本でも古くから栽培されてきた果物です。多くの品種、甘柿と渋柿の区別など話題も多彩で、日本人の生活に深く関わってきた果物でもあります。民話や故事、文芸などにも柿に関わる逸話は多いですね。今回は、硬いけれど不思議と人気が高い、そんな柿の魅力をご紹介します。

カキの由来と特徴

柿は東アジアを原産としていますが、現在は東アジアの他、イタリアやイスラエル、ニュージーランド、中米、南米などでも栽培されています。ヨーロッパでは「kaki」でも通じるそうです。
色、形、成熟時期などの相違で品種は1000にも及ぶといわれていますが、柿にはその前に甘柿と渋柿という大きな二つの区別があります。では、この甘柿と渋柿という区別はどうして生じるのでしょう?その正体はシブオールというという渋み成分(タンニン)なのですが、このタンニンが可溶姓(水に溶ける)か不溶性(水に溶けない)であるかが、渋みを感じるか感じないかの分かれ目になります。甘柿は成熟するにしたがって可溶姓タンニンが不溶性に変化する品種群なのです。可溶性だとタンニンは唾液に溶け出し渋みを感じ、不溶性だと唾液に溶けないため渋みを感じません。渋柿は成熟してもタンニンが可溶性から不溶性へ変化しない品種群なのです。
5月中旬ぐらいに白っぽい非常に小さな花(雌雄異花)をつけますが、樹や葉の大きさに比べるとあまりにも小さく目立たないので、見たことがない方も多いのではないでしょうか?果実は10月から11月に成熟し、収穫されますが、早生品種では9月ぐらいから収穫できるものもあります。
甘柿はほとんどがそのまま生食されますが、渋柿は脱渋という人為的な処理(アルコールや炭酸ガスによってタンニンを不溶性に変える)によって、脱渋果として出荷され生食されます。渋柿の利用法としては「干し柿」も有名ですね。年々その姿を見る頻度は少なくなっているようですが、日本古来の冬の風物です。
また柿酢やジュース、ワインなど、加工食品としての用途も多彩です。年間生産量は約30万トン。福岡、奈良、和歌山、岐阜。愛知、山形の各県が主な産地です。

柿の効能

柿の甘みはショ糖、ブドウ糖、果糖によりますが、カロチン(ビタミンA)やビタミンCやカリウムを非常に多く含みます。血圧降下、利尿、咳止めなどの他、タンニンの血液の透過性を高める効果によって二日酔いにも効能があるといわれています。

新しい品種 甘柿

禅寺丸(ぜんじまる)

古い品種で江戸時代から栽培され、食用とされてきた品種。相模(今の神奈川県)原産で小果ながら甘みが強い。10月上旬~中旬に成熟する。

水島(みずしま)

北陸地方に広く分布する品種で富山県を原産としている。少し尖った頭部、条紋、独特の香りを持ち、甘みも強い。10月中旬~下旬に成熟する。

次郎(じろう)

果実が扁平で四角っぽい形が特徴の品種。頭頂部は平らで、裂果を生じやすい。静岡県の原産で10月下旬に成熟する。

富有(ふゆう)

岐阜県を原産とする甘柿の代表品種で最も広く栽培されている。大果で甘みも豊富だが、ヘタと果肉の境界部が離れる「ヘタスキ」を生じやすい。成熟は他の品種に比べやや遅めの11月上旬~下旬。

新しい品種 渋柿

西条(さいじょう)

広島県西条を原産とすることからこの名前がついた。縦長の形状が特徴的な渋柿で、関西以西に多く栽培されている。脱渋果の品質は良好だが日持ちはあまり良くない。干し柿としての品質も良好。10月下旬に成熟する。

平核無(ひらたねなし)

果肉の色が淡く、扁平形で四角っぽい形状が特徴。種がないため人気が高く、渋柿の代表的な品種となる。脱渋果の品質は良好。新潟県の原産で、新潟県や山形県で多く栽培されている。成熟は10月中旬~下旬。

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