ブルーベリー
ツツジ科コケモモ属(スノキ属)
英語名:blueberry
仏語名:myrtille
多彩な果実のあるベリー類を代表する果実のひとつであるブルーベリー。 特に加工食品の分野では、ジャムやジュース、果実酒、お菓子やケーキなど、本当に沢山の用途に使われています。そんな人気の高い、北米生まれのブルーベリーの魅力をご紹介します。
ブルーベリーの由来と特徴
ブルーベリーは北アメリカ原産のコケモモ属の低木で、樹高は1.5mから3mぐらいになります。春に釣り鐘状の白い花を咲かせ、白粉を帯びた青紫色の小さな実を房状につけます。アメリカでの収穫期は4月から10月です。北米では古くから食されていましたが、日本に入って来たのは1950年ぐらい。 以後加工食品を中心に大きく需要を伸ばし、今では日本各地でも栽培が行われていますが、国内市場では北米産を中心に輸入によるものが多く流通 しています。味は酸味が強く、生食の需要よりは圧倒的に加工食品の需要がまさっています。特に青紫色の非常に美しい色と小さな形、酸味と甘みの絶妙なバラ ンスにより、ケーキやデザートなどにはなくてはならない素材となっています。
ブルーベリーの効能
一般的に目の網膜によいとされるアントシアニンを豊富に含んでいるのが第一の特徴で、視力回復に効能があるといわれています。また高い抗酸化作用があるともいわれています。抗酸化作用はガンや老化にともなう病気を引き起こすといわれる代謝物の毒性を中和する機能を助けるとされています。
主な品種
ブルーベリーは1990年代の初期から品種改良が進み、現在では200以上の品種が存在しています。ここではその詳細をご紹介することはできませんので、 おおまかな分類とその概要ご紹介します。
ハイブッシュ系
耐寒性があるが高温や乾燥には弱いため、寒冷地での栽培に向く。樹高は1.5mぐらい。果実は大きめで、味や香りなどの品質もよいとされているが、詳細な品種によってその特徴はさまざまである。
ラビットアイ系
うさぎの目のように赤みを帯びていることから命名させた品種。耐寒性が弱く、栽培適地はミカン栽培の地域であるといわれており、樹高が3mぐらいに達することもある。果粒はハイブッシュ系よりやや小さいものの、収穫量が多く貯蔵性にも優れている。
サザンハイブッシュ系
高温に弱いハイブッシュを温暖な土地でも栽培可能なように品種改良したもので、ハイブリッド系といわれることもある。味や品質はハイブッシュ系に近く、ハイブッシュ系の品質とラビットアイ系の強健さを併せ持つといわれている