特集 焼酎甲類のある生活特集 焼酎甲類のある生活

特集 果実酒のある生活

梅酒のある食卓

季節の果物を焼酎甲類で漬け込む果実酒。その中でも「王様」と呼ぶにふさわしいものが梅酒です。
食前酒はもちろん、ロックやソーダ割りでお食事と合わせてもその美味しさを存分に味わえます。
梅酒でご家族の食卓を粋に演出してみませんか。

梅酒ロック

ロックと和食を合わせてまったりと

熟成が進むに連れ、まろやかで深い味わいに進化する梅酒。たまには、ちょっと贅沢な食材を仕入れて、ロックグラスを片手に、二人でゆっくりと「いい時間」を楽しんでみませんか。積み重なった時間がいい味わいを醸し出すのは、夫婦も梅酒も同じかもしれませんね。

作り方

  1. ロックグラスに大きめの氷を2~3個入れる
  2. 梅酒を注ぐ(氷の高さ位が目安)
  3. お好みで梅酒の梅の実を沈める
  4. 軽くステアして梅酒と氷をなじませる

梅酒のソーダ割り

ソーダ割りと洋食を合わせて華やかに

梅酒は漬け込んで半年から1年でも十分に楽しめます。そんな若い梅酒には爽やかなソーダ割りがおすすめ。記念日や何かいいことがあった時に、気軽に作れる洋食と合わせて、食卓を素敵に演出してみませんか。はじける炭酸で気分がさらに華やいで、きっと幸福な一時が過ごせると思いますよ。

作り方

  1. トールグラスに小さめの氷を4~5個入れる
  2. 梅酒を注ぐ(グラスの半分位が目安)
  3. 無糖のソーダ(炭酸)を注ぐ(グラスの8割位まで)
  4. 梅酒とソーダが混ざるよう軽くステアする

梅酒の抹茶カクテル

梅酒の甘酸っぱさと抹茶のほろ苦さが絶妙に調和

材料

グラス1杯分
梅酒 40ml
抹茶 小さじ1/2
30ml
梅酒の実 1個
適量

作り方

  1. 抹茶は茶こしで振るい、水を加えて茶筅で溶く(または、水を少量ずつ加えて練り、ダマができないように溶く)。
  2. 梅酒と(1)を合わせる。
  3. グラスに梅酒の実と氷を入れ、(2)を注ぐ。

梅酒のザバイオーネ

白ワインの代わりに梅酒を効かせた大人のデザート

材料

2人分
卵黄 2個分
砂糖 大さじ2
梅酒 大さじ2
[A]
粉ゼラチン 小さじ1/2
大さじ1
生クリーム 1/4カップ
お好みのフルーツ 150g

作り方

  1. ボウルに卵黄と半量の砂糖を合わせ、湯煎(75℃ぐらい)にかけながら泡立て器で白っぽくなるまで
    しっかりと泡立てる(すくい上げたとき、リボン状に落ちるくらいまで)。
  2. (1)に梅酒を入れて混ぜ合わせ、[A]のゼラチン(分量の水にゼラチンを振り入れ、
    500Wの電子レンジで20秒ほど加熱して溶かす)を熱いうちに混ぜ込む。
  3. 生クリームに残りの砂糖を加えてツノが立つまで泡立て、(2)に加えて混ぜ合わせる。
  4. フルーツを食べやすく切って器に入れ、(3)をのせる。

    • イタリアの名物スイーツであるザバイオーネは本来白ワインを使用しますが、
      それを梅酒に換えて新しい味わいを作り出しました。
    • 今回のフルーツは、メロン、黄桃、チェリーを使用しました。

おしえてムッシューKOU!
果実酒を楽しむ10のポイント

ムッシューKOUです。果実酒を楽しむためのポイントや
ノウハウをちょっとまとめてみました。
すでにこのサイトでご紹介していることも含まれていますが、
そのエッセンスをここに集結。
これを見れば、あなたも果実酒名人になれるかも?

  • POINT1お酒の度数は35°以上で
    果実を漬け込むお酒は、焼酎甲類35°がベスト。アルコール度数が低いと果実の成分抽出が進みにくいのと同時に、劣化の心配もあります。また、果実の風味を十分に生かすには、クセのない焼酎甲類がおすすめです。
  • POINT2生食できない果実が
    意外に大活躍
    生で食べて美味しい果実でもいい果実酒ができますが、そのまま生では食べることのできない果実が、意外にすごく美味しい果実酒になります。果実酒の王様ともいえる青梅やカリンが、そのいい例です。ボケの実なんかも使えますよ。
  • POINT3加糖には甘味以外にも
    意味がある
    通常甘さを加えるために適宜氷砂糖を入れますが、これには果実の成分抽出を促進する効果もあるのです。氷砂糖の代わりに蜂蜜や黒糖を使っても、個性的な果実酒が楽しめますね。
  • POINT4甘味のある果実には
    レモンで酸味をプラス
    梅や柑橘類、カリンなど、酸味の強い果実には必要ありませんが、イチゴやサクランボ、リンゴなど、食べてある程度甘味を感じられる果実には、一緒にレモンを1~2個漬け込みましょう、甘味と酸味のバランスがよくなり、味が引き締まります。
  • POINT5酸化に気をつけろ
    果実は極力空気に触れないようにしましょう。梅や柑橘は基本的に沈みやすいのでOKですが、比重の軽いリンゴやカリンは要注意。輪切りにすると浮きやすいのですが、くし形に切ると沈みやすいので、試してみてください。
  • POINT6何よりも大事なのは時間
    美味しい果実酒になるためには時間が必要。早く飲みたい気持ちを抑えて、半年、できれば1年はじっと我慢です。時間が経つほどに、アルコールのとげとげしさが丸くなり、より深い味わいに進化します。
  • POINT7果実を引き上げても
    熟成は進む
    果実によって差はありますが、ある程度の時間(2年とか)を経過すると、成分を抽出しなくなりますので、果実を引き上げても大丈夫。引き上げてもそのまま置いておけば、熟成は進んで、より美味しくなります。
  • POINT8濁りは漉せば大丈夫
    果肉の柔らかい果実では、どうしてもにごりが出てきますが、これは漉(こ)せば大丈夫です。コーヒーフィルターやキッチンペーパー、布などで目詰まりする場合は、茶こしを使いましょう。
  • POINT9漬け込み果実の再利用
    梅、アンズ、プルーン、サクランボなどのバラ科の果実、ベリー類は、お酒から引き上げた後、ジャムにすることができます。鍋に取り、アルコールを十分に飛ばしてから、砂糖でグツグツ煮込んでください。捨てるのはもったいないですよね。
  • POINT10飲み方の王道は?
    果実酒の飲み方は何といっても、ロックとソーダ割りが王道です。ロックは通年楽しめますが、暑い季節のソーダ割りも最高。果実酒は元々の度数が高いので、ソーダで割れば飲みやすさも倍増です。少量の食前酒には冷蔵庫で冷やしてストレートで。カリン酒やレモン酒は、お湯割りもおすすめです。
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