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ライチ(レイシ)

ムクロジ科レイシ属
英語名:litchi
仏語名:litchi
ごつごつした固い皮をむくと、外見からは想像できない半透明のなめらかな果肉があらわれるライチ。その食感や香り高さから「果物の女王」とも呼ばれているライチとは、どんな果物なのでしょうか?

ライチの由来と特徴

漢字で「茘枝」と書かれるライチ(レイシ)は、中国南部からインドシナ半島を原産とする常緑高木で、中国では紀元前から栽培されていたといわれます。春に黄緑色の花をつけ、直径3~4cmでうろこ状の固い果皮を持った果実を初夏に収穫。実は熟すと緑色から赤茶色に変わっていきますが、緑色のまま熟す品種もあります。
ライチは中国の故事にも登場しますが、特に楊貴妃が好んだことで知られ、唐の皇帝・玄宗は妃のために8日8晩かけて華南から長安の都までの数千里の道のりを騎馬で運ばせたとのこと。古くから珍重されていたことが分かります。
ライチは、フレッシュな生果を冷たくして食べるのが一番美味しいとされていますが、冷凍されたものも多く出回っていると同時に、缶詰や乾燥果も流通しています。また、リキュールの原料としても知られており、ライチリキュールはカクテル作りには欠かせないものです。
現在の主な産地は、中国、台湾、インドなどですが、タイやベトナム、メキシコ、ハワイ、沖縄などの熱帯・亜熱帯地域でも栽培されています。

ライチの効能

同じムクロジ科の果物で、よくライチと混同されるものがありますので、ご紹介しておきましょう。

ライチの仲間:ランブータン

東南アジアで多く栽培されており、果肉の感じや味がライチによく似ていますが、少し大ぶりで、果皮にはやわらかい毛が密生しています。

ライチの仲間:竜眼

外見はライチによく似ていますが、果実の直径が1.5~3cmと、ライチの半分ほど。中国や東南アジア、沖縄などで栽培されています。

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